子宮体癌を告知された後に読んだ本のレビュー(その1)
もくじ
- はじめに
- 「患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン」
- 「子宮がん・卵巣がん より良い選択をするための完全ガイド」 (健康ライブラリーイラスト版)
- 「こちら「がん研有明相談室」子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん患者さんへのドクターズアドバイス」
- 「子宮がん・卵巣がんの治療法と術後の暮らし方 : 専門医と534人の体験者が伝える」
- 「子宮・卵巣がん手術後の100日レシピ―退院後の食事プラン (100日レシピシリーズ) 」
はじめに
子宮体癌の疑陽性→再検査→腺癌陽性→大学病院に行った日に手術日が決まる(とはいえ大学病院初診の1.5ヶ月後)まではウェブで情報収集をしていました。
自治体や「国立がん研究センターがん情報サービス」のような固そうな情報や個人ブログ、さらに怪しい所を含めてたくさん読みましたがとりあえず1つ
↑こちらのサイトは病院にも置いてあった無料小冊子のpdfもダウンロードできるので良いと思います。
※この小冊子は伝えなきゃいけない人(親類や上司?)にざっくり説明したい時にも便利
大学病院の会計待ちの場所に置いてあった本を軽く読んで気に入り購入したのを手始めにいくつかの本を買ったり・図書館で借りたりしたので、その感想について書いてみました。Kindle版の有無は2018年7月現在の情報です。
以下の2点についてホームページや本によっては新しい情報が反映されていないものがたくさんありました。適宜読み替えればいいだけですが、情報が古いという目印にはなるかも
- 2012年出版の「子宮体癌取扱い規約 第3版」以降だと思うのですが、0期が削除されるなどステージ分類が変わった。(第4版以降でも微修正されているようですが患者向けの本では無いし詳細はわかりません)
- 2014年4月に早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術が保険適応に
(対応していない病院も多いし、私自身も早期だったが開腹手術での摘出だった)
「患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン」
作者: 日本婦人科腫瘍学会
発売日: 2016/04/27
amazon> 患者さんとご家族のための子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン
Kindle版無し
楽天ブックス>患者さんとご家族のための子宮頚がん・子宮体がん・卵巣がん治療ガイドライン第2版 [ 日本婦人科腫瘍学会 ]
病院に置いてあるのを見て最初に買った本がこちら。
(癌治療における「ガイドライン」「標準治療」についての説明は間違えるといけないし面倒なので割愛しますが)この本はそのガイドラインに沿って解説されています。どういった治療になるのかの方針はここから外れることはあまり無いでしょうから参考になりました。(他の本も基本的には標準治療の範囲内の事しか載っていませんが)
グレード・分化型の説明はたしかこの本が一番詳しかった。
Web上でもガイドラインは無料で見られるが理解しにくく読みにくいけど、この本は「患者さんとご家族のための」という題名なぐらいで読みやすい。
Q&A形式で書かれていて3つの癌が1つの本になっているため本のボリュームのワリには自分に該当する部分が少ない上にちょっと高いので購入までは勧めにくいけど一読の価値はあるかも。どこかで見かけたら読んでみて欲しい。
「子宮がん・卵巣がん より良い選択をするための完全ガイド」 (健康ライブラリーイラスト版)
発売日: 2017/02/11
がん研有明病院 婦人科 宇津木久仁子 監修
amazon>子宮がん・卵巣がん より良い選択をするための完全ガイド
Kindle版>子宮がん・卵巣がん より良い選択をするための完全ガイド
手始めに図書館で借りた本。CT・MRI等の前の術前ステージ未確定段階に読んだけど、イラスト付きで術後情報まで扱われていてよかった。家族にも読んでもらった。
買って手元に置くかどうか最後まで迷ったぐらい、ほど良くまとまっている本。
「こちら「がん研有明相談室」子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん患者さんへのドクターズアドバイス」
発売日: 2013/12/25
amazon>こちら「がん研有明相談室」子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん患者さんへのドクターズアドバイス
Kindle版無し
こちらも図書館で借りてみた。やや古いし他の本と内容はかぶるが、説明が丁寧で読んで良かったしちょっと高いけど人にも勧められる。
が、現時点では自分に当てはまるQ&Aは少なく抗がん剤治療・転移・再発がなければ買うほどでは無いかも。どうして転移するかなどの説明がわかりやすくて良かった。有明に転院したくなる。
転院について少しだけ検討した話は こちら
→子宮体癌 摘出手術の病院選び
「子宮がん・卵巣がんの治療法と術後の暮らし方 : 専門医と534人の体験者が伝える」
発売日:2008/12/15
著者:癌研有明病院 婦人科 宇津木久仁子
amazon(中古品)>子宮がん・卵巣がんの治療法と術後の暮らし方
Kindle版無し
意識してがん研有明病院の関連本をそろえた訳じゃなかったのだけど、ここまで来ると自分でも良く見かける病院名だなと気付く。ますます有明に転院したくなる。
本の中では病院はなるべく途中で変えない方がいいと解説されているけど(執刀した患者への感覚の話とか興味深い)。
古い本でAmazonにも新品は無く図書館にも無し。だけど534人の患者アンケート結果はとても気になったので、Amazonマーケットプレイスで購入。中古本なだけに見るタイミングによって価格が違う・・・運良く状態は綺麗だけどマーカーがされているから「可」となった本を安く買うことができた!
著者が今まで読んだ本とかぶっているので、前半部分は他の本と内容も重複してたりする。イラスト等は少ない「読み物」。後半のアンケート部分はまぁまぁ参考になった。
手術日が遅れること・遠い事によるデメリットを考えて転院はしなかったけど手術待ち日数までは見ちゃった → 治療待ち日数|がん研有明病院
「子宮・卵巣がん手術後の100日レシピ―退院後の食事プラン (100日レシピシリーズ) 」
発売日:2010/12/01
amazon(中古本)>子宮・卵巣がん手術後の100日レシピ―退院後の食事プラン
Kindle版無し
安い時もあるけど私が見た時は絶版になって長いのか中古品の相場も高め。そんな定価の何倍も出して買う本では無い。
幸い図書館にあったので借りてレシピを控えたりしたのだけど、結局料理の参考にしたのは入院中に食べた易消化食と別の退院後むけ本でした。
退院直後の切開部が痛くてふんばりきれない時期のメニューや腸閉塞予防の消化に優しそうな食事は別の部位を手術した人むけの本やWeb情報でいいと思う
★レビューは癌を告知された後に読んだ本のレビュー(その2)へ続く